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3.これだけは知っておこう ジェットの基本性能を正しく理解する
■ 舵効きについて
水上オートバイは、勢いよく水を噴射することで推進し、方向転換はジェットノズルの噴射する向きを変えて行います。
船外機船などの場合、行き足がある時にはエンジンをニュートラルもしくは停止していても、ハンドルを切ることで船外機の向きが変わります。船外機自身が舵の役割を行うため、船の向きを変えることが出来ますが、水上オートバイの場合、舵の役割を行う突起物が全くないため、エンジンを停止した状態では全く舵が効きません。
左の写真は高速航行中にエンジンを停止し、ハンドルを左一杯に切っているところですが、写真をみるとマシンはそのまま真っ直ぐに走っています。ボート免許を取得する時には「行き足の使い方」を随分練習したと思いますが(特に着岸や人命救助の項目)、水上オートバイの場合には行き足を使うという感覚はありません。
また、船外機や船内外機エンジンのように「ニュートラル」という状態もないため、エンジンが始動している時は、前進か後進のどちらかしかない状態になっています。
アイドリング状態であれば推進力はそれほど大きくないので、いわゆる「行き足」程度で航行することはできます。しかしながら、エンジンを暖気運転のため始動させて、係留ロープをしっかり結ばない状態でマシンから離れたりすると、帰ってみたらマシンがどこかに走って行っていた、となる可能性があるので、こういうことにならないように注意しましょう。
■ その場回転
水上オートバイは船底に突起物がないため、行き足のない状態からハンドルをどちらか一方に切ると(アイドリング又は低速状態)船尾が横スベリをするような形で「その場回頭」を行うことができます。
回頭半径としては、マシンのタイプにより若干差があるものの、約2〜3m程度の大きさです。
■ 自動排水機能
ほとんど全てのモデルに取り付けられている機能で、簡単に図解すると、左のイラストのようになっています。
水上オートバイでは「転覆」という状況に遭遇する可能性が常に考えられ、また波のあるところを走行している時には波をかぶって船内にどうしてもビルジが溜まってしまうことも考えられます。このため、水上オートバイには「ビルジポンプ」のように船外に水を排出するためのパイプ(といってもモーターが付いているわけではなく、簡単にいうとタダのパイプ)が取り付けられています。
水上オートバイでは、エンジンルームの最下部にビルジ吸い込み口が設置されていて、それにパイプがつながっております。このパイプの端はジェットパイプの一部に出ています。
ジェットパイプ内は走行中勢いよく水が流れており、ベルヌーイの法則(流れの速いところは圧力が低くなる)によってパイプの出ている部分の圧力は低い状態となります。このため、ビルジは「吸い出される」ような形となり、噴射水と一緒に排出される、という仕組みになっています。連続して転覆をした場合などでも、高速でしばらく走行すると、この自動排水機能のお陰で船内のビルジを抜くことができます。する水の向きを変えます。
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