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| 毎日新聞 2004年7月27日 西部夕刊 |
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マリンレジャーの「水上オートバイ」は海を自在に駆け回る楽しさと、遊ぶ場所を選ばない手軽さが人気だ。だが、「海水浴客の間近で水しぶきを上げて遊んで危険」などの悪評も後を絶たない。11日に福岡市の百道浜で起きた遊泳客との接触事故を機に、「汚名返上を」と愛好者や海保がマナー確立に動き始めた。
事故は、7月11日、福岡市早良区百道浜で起きた。午後5時半ごろ、泳いでいた中学生3人に、筑紫野市の会社員(43)が水上オートバイの水しぶきをかけて遊んでいたところぶつかった。「飲酒運転」だった。中学生は背中や頭などにけがをしただけだったが、福岡海上保安部の職員は「けが人の一人は一時意識を失っていた。死者が出てもおかしくなかった」と言う。
25日、接触事故が起きた百道浜周辺で利用する水上オートバイ愛好家を集めた緊急集会が開かれた。主催は水上オートバイ販売店で作るPW安全協会福岡支部。約40人を前に竹田聖也支部長(44)は厳しい口調で話した。「『悪貨が良貨を駆逐している』のが、水上バイクの現状。協会は『悪貨』を徹底的に駆逐します」会場は静まりかえり、同席した福岡海上保安部の職員も「そこまで厳しく言うのか」と驚いた。竹田会長は厳しい言葉の訳を「一部の人のせいで愛好者全体が悪く見られるのがつらい」と言う。
同海保は今夏、飲酒や危険行為などの違法操縦取り締まりを、県警と協力して強化した。「現場に着いても陸に逃げ込まれるケースが多かった」との反省から「海と陸のはさみうちで、悪質な利用者は必ず検挙する」との方針だ。26日現在、同海保に寄せられたマリンレジャー関連の苦情は19件。うち17件が水上オートバイへの苦情だった。「指導を厳しくした所からいなくなり、別の場所から苦情が来ている」と同海保は言う。
マナー向上は全国的な課題だ。福岡でもショップによっては、講習を受けて操縦時のルールを学んだ上でレンタルするなど、以前からマナー確立を重視していた。ただ最近は個人売買も多く、徹底が難しいのが悩みだ。
「愛好者が楽しめる環境をつくるためには、まず海水浴客とのすみ分けをする必要がある。行政の協力も必要だ」と竹田支部長。「海にはいろいろな楽しみ方がある。互いに気遣うことが大事だと思う」【安達一成】
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